もともと食べることが好きで、学生のときに飲食業界でアルバイトを始めました。そこで料理の楽しさに目覚めて、お客さまにおいしいと言ってもらえることがうれしくて、その後はラーメン屋の店長、居酒屋の料理長を経験しました。KOZOグループのフランチャイズ店に勤めていたのですが、店舗がなくなったタイミングで、縁あって小僧寿しのマネージャーになりました。

今は仕込みや調理、接客など、店舗の業務をオペレーションしながら、売上予算を立て、営業部で決めた接客目標などを店舗で実現できるようリードするのが主な仕事です。店長始め店舗スタッフには、目標達成に向けて頑張ってもらうようモチベーションを上げていく必要があります。そのために欠かせないのがコミュニケーションです。店長らスタッフの気持ちを汲みながら、どこまでやってもらえるか、着地点を見つけるべくよく対話するようにしています。

とにかくしっかり話すという行為は、お客さまに対しても同じです。お客さまが何を求めているのかをきちんと知ることが重要で、例えば「巻き寿司の具材のひとつを抜いてくれ」と言われることがあります。お客さまがなぜそうしたいのか、アレルギーなのか好き嫌いなのか、理由がわかっていないと、最適な提案ができずに、クレームにつながることがあるんですね。お客さまの話をより深く、真意を聞く。そうすることで未然に防げるということに気づきました。

小僧寿しにいて感じるのは、店舗、本部を問わず、雰囲気が良いことです。そこは大きなやりやすさにつながっていますね。
今後はマネージャーとして小僧寿しの店舗を盛り上げていくのが目標です。ただ正直に言えば料理をすることもとても好きなので、もっと調理をしたい気持ちもあります。自分の根底にある、おいしさでお客さまを喜ばせたいという気持ちを軸に、この先も仕事を続けていきたいです。

とり鉄の店長には、入社と同時に就任しました。飲食店での勤務経験はありましたが、店長も焼き鳥店も初めてです。従業員がついてきてくれるか、やっていけるのか、最初は不安でしたね。まずは「焼き鳥の焼けない店長」と言われないように、調理のスキルを磨く一方で、スタッフの信頼を得るため、しっかりコミュニケーションする努力をし、店舗をまとめていきました。当時のスーパーバイザーを始め、いろいろな方の協力を仰ぎながら、店長になって2年、赤字の店舗が黒字に転換したんです。このことは自分にとって大きな自信につながりましたね。

とり鉄のマネージャーになったのは、それから2年ほどのことです。店舗に入って調理や接客などもしつつ、各店の売上予算を立て、その数字を達成するための対策を店長とともに考えるのが大きな任務です。店舗それぞれの規模や地域性、客層など多角的な視点で考えて、プランニングします。

自分の考えた施策が成功し、数字に表れるとマネージャーとして大きなやりがいを感じます。それまでの経験から仕事で心がけるようになったのは、店舗をしっかり見ることでした。店長とは密に連絡を取り、大きな問題を防ぐため、少しの変化も見逃さないように意識しています。

またマネージャーは、労働時間を管理したり、設備や什器の不具合を管理するなど、労働環境の整備も担います。店舗の環境を良くすることは、売上目標の達成につながることをこの仕事を通して学びました。
これからの自分のミッションは、店舗を拡大することです。とり鉄の支店だけでなく、新しいブランドの立ち上げも視野に入れ、すでに物件を探すなど、動き始めています。そして自分の地元、茨城県にもいつか出店し、親戚や知人に自分の手掛ける店を紹介できたらうれしいですね。